自分を原点に戻してくれる、社会との関係 |
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日本は社会も会社も不確定で厳しい時代になってきました。そうするとね、組織の一員っていうよりも、「自分がリーダーになって引っ張っていってやるんだ」っていう力も求められるわけですよ。そういう人になるためには、自分の殻を突破して自分を表現する勇気を持って、自分の可能性を押さえつけるあらゆる不安と戦わなきゃいけないんですよね。僕は組織から離れることで組織の中での不安はなくなりました。自由になったんですね。自由というのはあらゆることを自分で決めていくということです、それには責任もあるし、失敗もあるものです、でもその分、本当に達成感があるものです。「会社を辞めろ」と言っているわけではありません。辞めないほうがいい。だけどその組織の中にいながらも、気持ちは自由であってほしいと思うんです。自由であるためには、何に向かっていくかということ、そして社会にとっていいことという大義が大事だと思います。そして、大義に向かってやっていっているかどうかを見定めるために、仲間や社会があります。仲間や社会の存在によって、自分をもう一度原点に戻すことができるんです。僕の場合、その存在は最後に行っていた無印のウェブサイトを使ってのアンケートでした。僕にとって本質的なテーマである「住まい」とは何かということを考え始めました、そこでのアンケートというコミュニケーションによって多くのユーザーとコミュニティーをつくっていったんです。当時メールマガジンの配信は80万人を超え、アンケートには1万人が答えてくれるようになりました。会社の中での判断基準より、ユーザーとの関係で生まれる基準の中にあらためて会社が進むべき方向や、会社への期待を感じたのです。僕にとってはこのサイトが、自分を原点に戻してくれる、そしてその後の活動に影響を与える大きな転換期でした。
大事なのは、会社の中での関係とか価値観じゃなくて、社会との関係の中で物事を見ていくことです。そのために、いろんな外との関係、外の情報や価値観を持っておくこと。外から自分の会社に戻ったときに、何のためにそれをやっているのかという大義を持って、言うべきことは言っていくことが大事なんだと思うんです。若い人たちにはそれを言える人になってほしいです。多くの人たちと交流して、自分のことを表現して、審判を仰ぎながら批判されても真摯に受け止めるという勇気をもって進んでいってほしいのです。
まあ、僕自身はだんだん年をとってきて、ただがむしゃらに走っていた時代から、もう少し目の前の時間とか暮らしとかを楽しまなければとも感じてきています。そして自分の限界も少しわかってもきますね。でも、若い人たちには「とにかく走れ、ガンガン走ってくれ」と、そう言いたいわけです。そのときにさせてくれるのが仲間です。また先輩の一言かもしれないです。そういう意味でできるだけたくさんの人と出会い、外の活動にも参加してほしいと思います。やると決めたらそれをやりきる人であってほしいしんです、また自分だけでんなく、やりきる仲間をを応援する人でもあってほしいですね。そういう関係を大切にしてほしいと思います。僕自身もそういう若者の応援者として、生きて生きたいと思っています。
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[編集 2011年11月 目黒香帆] |
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