![]() |
![]() |
yadolは、地方に国際的な視点を持ち込みながら、モノ・場所に宿る「継承価値」を発掘し、世界に発信していくプロジェクトです。
今の時代は、大量生産のモノが溢れる時代です。
次から次へと新しい「機能」と「変化」を備えたモノが登場し、生産と消費を繰り返しています。私たちはその繰り返しの中から大きな恩恵を得ています。
一方で、地方には伝統的にモノ作りを継承してきた人たちがいます。
その人たちは、ただひたすら先人達の創意工夫を経て現在まで引き継いできた「モノの在り方」と向き合い、技を磨き、モノの「良さ」を高めようと努め、モノを作り続けています。
yadolでは、モノの背後で蓄積されてきた「作り手の技術」「時間」「関わった作り手の数」などを総じて「継承価値」と呼ぶことにしました。
モノが溢れる今の時代こそ、身の回り一つ一つのモノが宿す「継承価値」の存在に注目し、良いモノがより多くの人と出会い、使われるようにしたいと考えてます。
| DANNA |
| 学生 | |||
![]() 慶應義塾大学 |
![]() 慶應義塾大学 |
![]() 国際基督教大学 |
![]() 明治大学 |
島根県津和野町営業課の方々にご協力いただき、津和野町の地域活性に「食」を用いた魅力発信という形で携わりました。アンケートを通して津和野町の方々の地元の対する誇りを再考し、その結果を踏まえて新たな魅力発信方法としてお弁当を作りました。
夏休み中の2週間、実際に津和野町を訪問し、津和野の「色(魅力)」を「食」という切り口で発掘・発信するためのアンケート、「津和野『しょく』アンケート」を行いました。地域活性と一口に言っても様々な方法があります。Yadolは「地元の人に寄り添った、ちょっと気になる町づくり」をキーワードに地域活性プロジェクトを進めていきたいと考えました。そこで、津和野町のお宅一戸一戸を訪問し、直接コミュニケーションを取りながらアンケートを取らせていただきました。チャイムを鳴らすところからはじまるこのアンケートではメンバー一人一人が地方をよりリアルに体験しました。また、地元の方々へのアンケートを通してわさびとゆずが特に生活に浸透している食材だと発見したので、実際にわさび農家さんとゆず農家さんへ生産者だからわかることについてインタビューをさせて頂きました。
アンケートで得た津和野町の魅力を大学生が主体となって、お弁当という媒体に再編集しました。このプロセスでは栄養学生団体[N]の方々にご協力いただき、津和野でよく用いられており生活に浸透している食材として挙がったわさびとゆずを用い、郷土料理に用いられている調理法を参考としました。制作過程では何度も試食会を重ね、お弁当「つわのいろ」を作りました。お弁当のパッケージデザインでは女子美術大学1年の三浦さんにご協力いただきました。さらに津和野町の魅力をより伝えるために、2週間の滞在で感じた津和野町の魅力を一冊のブックレットにまとめてお弁当に添えました。
「津和野町はどのような場所なのか」「どのようなプロジェクトで、どのように考えて地域活性に携わろうとしているのか」などを地域活性に興味のある学生、また地域活性に関わっている大人、そして津和野町の方々に知ってもらうためにメディアでの情報発信を行っています。

「つわのいろ」は20代~30代の健康志向の高い女性をターゲットにしています。そこで、いろいろな種類の料理を少しずつ食べられるように、そして栄養士を目指す学生の集まりである栄養学生団体[N]の方々にご協力いただいたので栄養面にも配慮し、8種類のおかず、3種類のごはん、そしてデザートを「つわのいろ」詰めました。
町民の方々に直接アンケートを取らせていただく中で、町に対する様々な意見もまた伺う機会を度々得ました。そこでそれらの意見に都会から来た大学生であるYadolの意見を加え、プレゼンテーションにまとめて町長、副町長の前で発表させて頂きました。
本年度のYadolの活動は、これまで2年間活動を展開してきた福島県会津地方から島根県鹿足郡津和野町に活動の舞台を変えました。また、行政をも巻き込んだ活動を展開できたという点でも、Yadolプロジェクトにとって大きな一年だったのではないかと思います。今年は東日本大震災の影響で、当初予定していた活動内容/スケジュールが潰れてしまったなどトラブルもありましたが、ここまで持ってこれたのは、支援してくれた社会人の方、津和野町役場を初めとした津和野町の皆様、活動に協力してくれた他団体の皆様やデザイナーさん、そしてプロジェクトメンバーに支えられた結果だと痛感しています。まずはこの場を借りてこれらの方々にお礼申し上げます。
個人的には、自分の足を使って津和野町という町を2週間にわたって歩きましたが、町の魅力を探す一方で、現在日本の地方が抱えている問題を目の当たりにした一年でした。少子化の影響で町内に複数あった小学校は次々と廃校となり、産業の空洞化が進展する。結果、若者は地方を離れ高齢化が進み、其処からはマイナス方向へのスパイラルが生じる…。それを解決するためには、Iターンによる人口増加を図り、そこから経済の再建を図るという策がある一方で、まず町の福祉を充実させ、今いる町民が住みやすい町を作らなければIターンも上手くは行かないという意見もある。鶏と卵の議論ですが、勿論答えがあるわけではなく、そこにこそ地域活性活動の魅力があるという事を強く実感しました。そして何より、自分の町をよりよい町にしたい、という町民の熱意。役場の方々は勿論ですが、町民の中にもそういった思いを抱いている方が多かった。やはり地域活性の主役は地域住民であり、彼らを如何に巻き込めるか、という部分がこうした活動の肝であると思います。本年の経験をまた次の活動に繋げようと決意し、本年度の活動後期とさせて頂きます。
Yadol 2011年度前期代表 菅居 峻大(早稲田大学政治経済学部2年)
7/26-8/22までの約一カ月間、会津地域の観光スポットをフランスの「グランゼコール生」と共に訪問し、ミシュラングリーンガイドブックで使用されている評価軸を基に、各観光スポットを評価しました。これらは報告書にまとめ、会津若松市および会津美里町に提出しました。その後、研修内容を再構成して外国人観光客に向けた「会津地域ガイドブック」を作成しました。
最初に会津地域を「会津美里・下郷地域」と「会津若松地域」の2つの地域に分け、それぞれ「イザベラバード」「サムライ」のコンセプトを持って評価対象地を選びました。
イザベラバードは、明治10年頃に外国人女性として初めて横浜から北海道までの道のりを旅したイギリス人探検家です。彼女の旅の記録は後に「日本奥地紀行」として出版されました。その旅で彼女は会津地方も訪れており、イザベラバードは会津を「安全・親切・礼儀正しい・勤勉 の人が住む地域」と記録していました。私たちはイザベラバードが見た会津こそ、外国人が受け取る一つの会津の魅力ではないかと考え、彼女が通った道を中心に観光スポットや料理店などの評価対象地を選定しました。
また、会津といえば「白虎隊」「新撰組」などサムライのイメージが強いことと、会津若松市が「サムライシティ」の商標を持っていることから設定したコンセプトです。会津藩は戊辰戦争で最後まで幕府に忠誠を尽くし、「サムライ」としての生き方を貫きました。外国人観光客にはそんな会津を知ってもらいたいと思い、会津の武家文化が感じられる場所を中心に訪問場所を考えました。
10月から2011年2月にかけて、外国人観光客に向けた「会津地域ガイドブック」の制作を行いました。今回の研修では陶芸体験や書道体験など、会津の人々と直接交流しながら日本文化を体験できる場所の評価が高いことがわかりました。一方で、それらに関する英語の情報がほどんどないために、観光客がそうした観光資源を知らないのではないかと考えました。そこで、観光資源の情報と、その場の地域における意味や会津の伝統工芸や観光を支えている人々の想いといった「背景情報」の両方にスポットを当てて記事を作成し、全て英語に翻訳してガイドブックを作成しました。
夏の研修で実際に訪れた会津の約50の観光地をグランゼコール生が自身の視点で評価し、コメントを添えて報告書にまとめました。この報告書は「ミシュラングリーンガイドブック」で使用されている評価軸を基に調査を行った結果でまとめられています。また、海外から観光客が来た際にどのように感じるか、おすすめできるポイントはどこかといった観光ガイドの要素をふまえた内容に仕上がりました。報告書は会津美里町に提出し、今後の観光政策に役立てていただきます。また、実際にミシュラン社にも送りました。

海外から会津地域に訪れる観光客の増加に向けた観光ガイドブックを作成しました。研修で気づいた外国人が求める情報・視点を取り入れるとともに、日本に住む僕らが海外に伝えたい会津の魅力や会津の人々の想いも入れ込みました。会津には多くの魅力がありますが、今回の冊子では「サムライ」にスポットを当て、会津のサムライを知るための1)場所、2)食、そして現代のサムライとして3)会津で活躍している方のインタビュー記事を掲載しています。冊子は都内の外国人が集まるカフェや首都圏の大学で配布しました。
この一年間、プロジェクトの代表として関わらせていただき、たくさんの気づきをえることができました。その中でも印象に残っていることが、海外から日本に観光に来る人は、日本らしいものを求めているのだが、それが必ずしも僕らが思う日本らしさではないということに気づけたことです。そしてそれは訪れる側の人々の生活習慣や文化的な違いも関わっているが、提供する側のホスピタリティも原因でした。そうなってしまった多くの場合、日本(地域)らしさは魅力ではなく不便さに変わってしまっていました。しかしこれらの点を除けば、ぼくらが感じる良さとの共通点もとても多かったというのも印象的でした。雄大な自然を美しいと思い、また会津の人々が持つおもてなしの心や、職人の方と対峙した際に受ける緊張感を共有し、そこに良さを感じていました。今後、海外から多くの人に訪れてもらうためにも、地域の良さ(とぼくらが感じているもの)をそのまま押し付けるのではなく、彼(彼女)らが求めている日本らしさというものを効果的に演出しながらも、不便さを感じさせないサービスを提供することが重要だと感じています。こういった視点はフランスの学生とともに研修を行なわなければ得ることのできないものだったと思います。
今回の企画は、メンバーはもちろん、会津の多くの方々にご支援をいただきました。今回のプロジェクトに共感してくださり、貴重な時間やお金を僕たちのために割いていただきました。こういった地域の人々の想いをどのように受け止め、どのようにその責任を果たしていかなければならないかということをたくさん考えさせられるプロジェクトでした。この経験はぼくを大きく成長させてくれたと思います。今回のプロジェクトをともに成し遂げたメンバー、そして支えてくださった多くのみなさんに大変感謝しております。本当にお世話になりました。そしてありがとうございました。
yadol 2010年度代表 坂和 貴之(慶應義塾大学商学部2年)

この活動に関するご質問・ご感想・ご要望は、こちらの送信フォームからお寄せください。